いろんな眼内レンズ
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眼内レンズ
ライフスタイルに適したレンズ選び
白内障と眼内レンズの進化により、見え方の質(Quality of Vision)は大幅に向上しました。パソコンでインターネットをしたり、スポーツや料理を楽しんだりすることも可能になり、生活の質(Quality of Life)も高まります。
白内障治療の方法は、患者さまの眼の状態によって慎重に決定されなければなりません。白内障手術が必要であると主治医に診断されたら、 仕事や趣味のこと、一日の生活においてどこを見ることが一番多いかなどを伝え、主治医とよく相談して、あなたの眼の状態や生活に適した眼内レンズを選ぶようにしましょう。
単焦点と多焦点の2種類の眼内レンズ
単焦点
ピントが合う距離が1つ。選んだピント以外の距離を見るためには眼鏡が必要になります。
多焦点
ピントが遠方だけでなく、近方にもあります。単焦点と同距離の見え方を比較すると、見え方の質はやや低下しますが、遠近両方見えます。
当医院で利用できる眼内レンズは?
- 単焦点眼内レンズ
- トーリック眼内レンズ
- 多焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズ、トーリック眼内レンズは保険適応となります。
単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズは、ピントが合っている所は切れ味良く見えます
NS-60YG(ニデック社)
国産のレンズです。眼内レンズの偏位や傾斜による像のボケが起こりにくい、非球面設計の着色レンズです。
ZCB00(AMO社)
非球面構造になっているレンズ。よりシャープな見え方を目的に作られています。
SN60WF(Alcon社)
非球面設計で見え方のボケも少なく、薄いつくりのため小さな切開創肩の挿入が可能です。
レンティスコンフォート<<新製品>>
オランダ(Oculentis社)から導入し、参天製薬から販売する「遠方から中間距離の快適な視力」「焦点深度の拡張」を特徴とする眼内レンズです。
トーリック眼内レンズ
乱視矯正する機能がある眼内レンズです。白内障手術後に乱視が残るとぶれて見える原因になります。
SN6AT (Alcon社)
アクリソフ® IQ トーリック眼内レンズはトーリックと非球面の利点を併用し、より乱視の矯正精度を引き上げています。
ZCT(AMO社)
単焦点眼内レンズ(ZCB00V)に乱視軽減の機能を追加したレンズ。乱視を軽減するため、円柱度数の強さの違う4種類のスタイルがあります。
多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは従来の眼内レンズと違い、遠距離・中間距離・近距離など複数の位置に焦点が合います。遠くの景色にも近くのメモにもピントが合うようになります。
ZMB00 / ZLB00 / ZKB00(AMO社)
着色されていない透明な回折型多焦点眼内レンズで、昼夜を問わず、遠方と近方にピントが合うように設計されています。近方のピントは30cm、40cm、50cmに合う3種類で、ライフスタイルによって使用するレンズを選択します。非球面構造になっているため、よりシャープな見え方が期待できます。また、アクリル素材で長期にわたり透明度が保たれる仕様になっています。
TECNIS Symfony(AMO社)
遠方から中間まで幅広くピントが合う新しい多焦点眼内レンズです。従来のレンズでは遠方と近方の2点にしかピントが合わないため、中間距離で視力の落ち込みがありました。このレンズはエシェレット回折構造を採用することで、ピントの合う範囲を広げ、遠方から中間まで視力の落ち込みがなく、自然な見え方を得ることができます。また、眼全体の色収差を補正するアロマティックテクノロジーを搭載しているため、コントラスト感度が向上し、見え方の質もいいレンズです。