白内障日帰り手術(診療内容)
Medical
白内障とは
「白内障とは、目のレンズである水晶体が白く濁る病気」
白内障とは、目のレンズとして機能している水晶体が白く濁る病気です。また、伝染性もないので、ご家族へ感染する心配もありません。白内障になると全体的にかすみ、眩しいような感じになることがあり、視力が低下するなどの症状がみられます。白内障で一番多い原因は、加齢によるもので、特別な原因がなくても年齢とともに誰にでも起こりえます。その他、アトピー性皮膚炎などの全身疾患、ステロイドなどの薬物使用、外傷によるものもあります。
自覚症状
「白内障は、早期発見が大切です」
-加齢とともに白内障になりやすくなるので、眼科の定期検診などで早期発見に努めましょう。手術をせずにそのままにしておくと、急性の緑内障やぶどう膜炎などを起こすこともあるので注意が必要です。充血したり、痛んだりすることはありません。
- 物がかすんで見える
- 運転中信号機が見にくい
- まぶしく感じる
- めがねやコンタクトで調整しても、文字などが読みづらい
- 目が疲れやすい
- 色が鮮やかに見えない
日帰り白内障手術の特徴
「白内障手術は、日帰りでおこなえる安全な手術です」
白内障手術は、濁った水晶体を超音波で取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ*)を挿入する手術です。裸眼視力の向上が期待できることはもちろん、安全性も高く、入院の必要もありません。
治療方法
超音波水晶体乳化吸引術
手術では、2-3mmの切り傷から器具を眼内に挿入し、水晶体の入っている袋(水晶体のう)を円形に切り抜き、超音波を使用し固くなった水晶体を細かく砕いて吸引して濁りを取り出します。残った袋に折りたたんだ人工レンズを挿入し、レンズを固定します。
「手術は点眼麻酔をおこない20分間程度で終了します」
麻酔は点眼麻酔でおこない、痛みはほとんどありません。入院の必要はなく、ご家庭でゆっくり療養していただけます。
「眼内レンズは半永久的に使用できます」
水晶体のあった同じ位置に眼内レンズを挿入するため、異物感はなく、取り外しをする必要もありません。一度挿入すれば、半永久的に使用できます。
白内障日帰り手術のながれ
手術を受ける時期は?
昔は視力がいくつ以下になったらという基準で、医師が判断することが一般的でした。年齢、職業、などにより個々人で視力の要求度は異なります。日常生活で自覚的に患者様が不自由を感じられる時が、手術時期と考えてください。決して急ぐ必要はありませんが、病状が著しく進行してからでは、手術を受ける方にも医師にも負担が大きくなります。
手術前検査
視力、眼圧、眼軸長、網膜電位図、角膜内皮数、黄班機能などを検査して白内障以外の合併症が無いかを確認します。血液検査で異常があれば、必要に応じて内科にご紹介いたします。既に他科に受診されている場合は紹介状をご持参頂くか、お薬手帳等をお持ち下さい。
手術日の予約
年間を通じて約1ヶ月半の予約待ち時間がありますのでご了承下さい。原則は申し込み順ですが、運転免許の更新がせまっている方や、個人的事情のある方は考慮させて頂きますので遠慮なくお申し出下さい。
手術1週間前
原則1週間前に来院して頂き、手術前に使用する薬を処方し、使用方法をご説明致します。
手術当日
当日は10:30に来院、診察・手術中の注意点を説明後13時過ぎから15時の間に手術を受けていただきます。手術時間はほぼ20分程度です。但し短時間なので簡単な手術と誤解されがちですが顕微鏡で行う非常に繊細な手術でリスクも伴います。医師は全力で執刀します。
手術終了後看護師より手術後の説明をし、16:30頃帰宅できます。
※ 遠方の方や1人暮らしの方でご希望があれば、入院しての手術や当院にて手術の後、提携病院に数日の入院もできます。
手術翌日
9時30分頃に来院してください。診察ののち、看護師が手術後点眼剤の点眼指導を行います。手術後の療養も非常に大切です。
一般眼科検査・診察
術後の経過によりますが、原則として、翌日、3日目、1週間目、2週間目、1ヵ月目には必ず受診して頂きます。その後は1ヵ月おきぐらいの通院となります。 紹介患者様:他医院よりご紹介頂いた患者様の場合、手術後経過に問題なければ手術後1週間で紹介先に戻って頂けます。
※ 手術後の注意点
・術後の眼の周辺は清潔を保つようにつとめてください。
・眼を強く押さえることは控えてください。
・洗顔、洗髪、入浴は術後1週間は行わないでください。
日常生活の注意
白内障だと思って受診された際に他の眼疾患が見つかることもありますので、視力が低下したように感じておられる方は一度眼科の受診をお勧めします。