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緑内障治療(診療内容)

Medical

緑内障は、白内障とならんで眼の病気の中でも多いものの一つですが、自覚症状がないまま慢性的に経過する例が少なくありません。多くの人が、視野が狭くなったり進行して視力が下がったりして初めて気づくか、健康診断の眼科検査で発見されるまでわからないという現状です。

緑内障とは

緑内障は、眼圧(眼内の水圧)の上昇により視神経が圧迫され徐々に失われる病気です。 眼圧が上昇する原因によって次の3つに分けられます。
  • 眼の仕組み
    眼は透明な角膜、水晶体、硝子体を通った光が網膜に達し、その情報が視神経に集まって、脳に伝えられることにより“見る”ことができます。
  • 毛様体の働き
    毛様体からは房水という液体が分泌されて、眼の中を絶えず循環し、眼球の丸い形と一定の硬さ(眼圧)を保ち角膜や水晶体に栄養を与えています。
    健康な眼では、毛様体で作られる房水の量と排出路を通って眼の外へ出て行く量がつりあっていて眼圧が一定に保たれています。 (一般的には10~20mmHgが正常範囲とされ、1日の中でも変動します)
  • 緑内障とは
    何らかの原因で房水の排出が障害されると眼圧が上がり、それによって視神経が圧迫されて傷つき、次第に視野が欠けたり視力が下がって、遂には失明に至るという病気です。

眼の仕組み
房水の流れ

緑内障の3つの原因

先天緑内障 生まれつき隅角が未発達であることから起こります。
続発緑内障 他の眼の病気(外傷、ぶどう膜炎など)や、ステロイドホルモン剤等の薬剤によって、眼圧が上昇するものです。
原発緑内障 「閉塞隅角緑内障」と「開放隅角緑内障」があります。

自覚症状

眼圧が多少高くても自覚症状には現れませんので気づかないうちに緑内障になります。 視神経が失われると次第に視野(見える範囲)が狭くなり、放置するとやがては視力も低下し、さらには失明に至る症状です。 早期発見、継続治療により眼圧を下げることにより進行をとめること、あるいは遅らせることが唯一の治療法です。一度失われた視神経は 二度と生き返ることはありませんので、まだモノがよく見えるうちに治療を開始しすることをお勧めします。

視界の変化

緑内障

緑内障の検査

緑内障検査の主なものは、眼圧検査、眼底検査、視野検査です。 この内、眼底検査では、視神経乳頭部の陥凹の大きさや形、神経線維の脱落などを調べます。その他、必要に応じて隅角の観察等も行います。

正常の視神経乳頭

正常の視神経乳頭

緑内障が進行して 蒼白になった視神経乳頭

緑内障が進行して
蒼白になった視神経乳頭

視界の変化

緑内障による視野の欠損、視力の低下は治療によって元に戻すことはできません。治療でできることは、眼圧を低くコントロールすることによって病気の進行をくい止めることです。そのため早期に発見して治療を開始すれば、それだけ正常に近い視機能を維持することができると考えられます。
治療法としては、薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。

治療方法

緑内障による視野の欠損、視力の低下は治療によって元に戻すことはできません。治療でできることは、眼圧を低くコントロールすることによって病気の進行をくい止めることです。そのため早期に発見して治療を開始すれば、それだけ正常に近い視機能を維持することができると考えられます。
治療法としては、薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。

「緑内障手術は局所麻酔により、ほとんど痛みがありません!」

緑内障の治療は、眼圧を下げることを基本にしています。また最近の研究から視神経周辺の血流の改善も進行予防につながる事が期待されています。

 SLT(選択的レーザー繊維柱帯形成術)について

緑内障の病型の中で最も多い、原発開放隅角緑内障の患者さんの眼圧を下げる治療法です。
その原因となるのが目の中の水(房水)の出口である繊維柱帯が詰まることにより房水の排出が悪くなり、眼圧が上昇するとされています。
この治療は何らかの原因で妨げられた繊維柱帯の色素細胞にレーザーを照射することにより細胞が活性化し、房水の流出を改善し、眼圧を下げるものです。
このSLTで用いるレーザーのパワーは、従来のレーザー治療と比べて約6,000分の1と極めて低いため、痛みもほとんどなく組織破壊を与えることもありません。
組織破壊を伴わない点、合併症のリスクも非常に少ないために施術しやすく、再度眼圧が再上昇した場合も繰り返し治療を行うことも可能です。


SLT(選択的レーザー繊維柱帯形成術)の対象

  • 眼圧が高い方
  • 緑内障の点眼による副作用で困っている方
  • 仕事などで複数の点眼治療が困難な方
  • 点眼を忘れてしまう事が多い方
  • 毎日の点眼がつらい方

などの方が対象となります。

SLT(選択的レーザー繊維柱帯形成術)の効果と目的

処方している点眼の数も影響ありますが、約70%の患者さんで有効とされています。
SLTの効果は約1~2か月後に安定してきます。その結果、点眼を減らしたり、手術を回避する事を目的としています。

SLT

日常生活の注意

  • 喫煙は控える
  • 一度に大量の水分(1リットル以上)を摂らない
  • 胃腸薬や鎮痛剤などの中には眼圧を上昇させるものがあるため、他の病気で他の科にかかる場合は、緑内障で治療中であることを必ず医師に伝える

上記以外には、ほとんど普段の生活に制限はありませんので、あまり神経質にならず、ゆったりとした気分で治療を続けることが大事です。ただし緑内障は、高血圧や糖尿病と同じように一生治療と管理が必要な病気です。眼圧が安定しているのは薬が効いているからで、薬を止めてしまえば上昇します。