【白内障手術は、日帰りでおこなえる安全な手術です】
白内障とは、目のレンズとして機能している水晶体が白く濁る病気です。
白内障になると全体的にかすみ、眩しいような感じになることがあり、視力が低下するなどの症状がみられます。白内障で一番多い原因は、加齢によるもので、特別な原因がなくても年齢とともに誰にでも起こりえます。その他、アトピー性皮膚炎などの全身疾患、ステロイドなどの薬物使用、外傷によるものもあります。
【白内障は、早期発見が大切です】
加齢とともに白内障になりやすくなるので、眼科の定期検診などで早期発見に努めましょう。
手術をせずにそのままにしておくと、急性の緑内障やぶどう膜炎などを起こすこともあるので注意が必要です。充血したり、痛んだりすることはありません。
【超音波水晶体乳化吸引術】
手術では、2-3mmの切り傷から器具を眼内に挿入し、水晶体の入っている袋(水晶体のう)を円形に切り抜き、超音波を使用し固くなった水晶体を細かく砕いて吸引して濁りを取り出します。 残った袋に折りたたんだ人工レンズを挿入し、レンズを固定します。
【手術は点眼麻酔をおこない20分間程度で終了します】
麻酔は点眼麻酔でおこない、痛みはほとんどありません。入院の必要はなく、ご家庭でゆっくり療養していただけます。
【眼内レンズは半永久的に使用できます】
水晶体のあった同じ位置に眼内レンズを挿入するため、異物感はなく、取り外しをする必要もありません。一度挿入すれば、半永久的に使用できます。
【手術を受ける時期は?】
昔は視力がいくつ以下になったらという基準で、医師が判断することが一般的でした。年齢、職業、などにより個々人で視力の要求度は異なります。
日常生活で自覚的に患者様が不自由を感じられる時が、手術時期と考えてください。
決して急ぐ必要はありませんが、病状が著しく進行してからでは、手術を受ける方にも医師にも負担が大きくなります。
白内障だと思って受診された際に他の眼疾患が見つかることもありますので、視力が低下したように感じておられる方は一度眼科の受診をお勧めします。